転職活動中、履歴書や職務経歴書の書き方から面接の日程調整まで全面サポートしてくれる転職エージェントは、転職を成功させるために欠かせない存在です。
応募者本人が企業に聞きづらいことも知っていたり交渉してくれたりする凄腕エージェントもあります。
登録したからには転職エージェントの力を十分に利用していきましょう。
今回は、転職エージェントにこっそり聞いておきたい企業の裏事情と、良いエージェントと悪いエージェントの見分け方についてお話していきます。
目次
転職エージェントにこっそり聞いておきたい企業の実情
求人票を見るだけではわからない企業の実情。
採用面接のときに自分で聞くという方法もありますが、緊張してそれどころではない、あれこれ聞いて印象が悪くなるのも嫌…という方もいるでしょう。
そんな方は転職エージェントの力を借りてこっそり企業の裏事情を確認しておきましょう。転職エージェントに聞いておきたいことをお伝えしていきます。
離職率、平均勤続年数
求人票にはなかなか乗らない離職率や平均勤続年数。
世の中には離職率をあえて公開している企業もありますが、それは「離職率が低い」から公開できる場合や、企業イメージを上げるためのものです。
実際ほとんどの企業は離職率を隠したいものです。なぜなら、離職率が高いということは仕事がハードで残業が多いなど、働きづらい理由があるからです。
そんな企業にわざわざ応募しようという人は少ないですよね。
平均勤続年数も離職状況を確認できるツールではありますが、気を付けたいのが「平均」というところです。
終身雇用・年功序列の時代に就職した定年間近の人たちも含む勤続年数ですと当然平均は上がってしまいます。現役世代の若い人たちの勤続状況を確認しましょう。
実際の残業状況
求人票に残業時間数の記載がある企業は多いですが、厳密に残業時間をカウントしてない場合もあり、実情と大きなずれが生じることがあります。
例えば平均残業時間10時間と書いてあったとしても、一部の部署の残業時間が極端に低く、全体の平均を押し下げているだけのこともあります。
自分が配属される部署では長時間残業が当たり前だった…なんて可能性もあるのです。
転職してからあまりに多い残業時間に悩まされないためにも、「実際は」どうなのか「自分が転職を希望する部署や職種」ではどうなのかを確認してもらいましょう。
有休取得状況
日本は有休取得率が他の先進国と比べて極めて低いという理由から、国でも有休取得率を上げるよう促しています。
ですが人件費を抑えるため一人あたりの業務量が多く、なかなか有休が取得できにくい実情は変わりません。
そのため「見た目の有休取得率」にこだわる企業もあるので注意が必要です。
中にはお盆休みや正月に有休を使わせたり、労働者の希望の日以外で無理やり有休を取らせたりと、何のための有休かわからないような実態もあります。
労働者の希望通りの日に有休がとれるのか、実際に取得している人が多いのかを、こっそり聞いておきましょう。
働いている人たちの年齢層
年齢層なんて関係なく仕事ができるという人は良いのですが、転職してみたら年齢層が随分高く「若いから」という理由で業務を押し付けられるような状況になったり、逆に若い人が多くてスピードについていけなかったり…。
転職時に意外と見落としがちな年齢層のバランスですが事前にチェックしたいポイントです。
バランス良い年齢層の企業が基本的にはお勧めですが、一番は自分がやりやすいと思える年齢層です。
採用面接の際にこっそり社内を見てみるのも手ですが、転職エージェントに事前確認しておけばほぼ手に入る情報でしょう。
良い転職エージェントと悪い転職エージェントの見分け方
転職時には是非活用したい転職エージェントですが、良い転職エージェントと悪い転職エージェントがあります。
良い転職エージェントとは
良い転職エージェントは、転職希望者のの希望をきちんと聞いた上で相談に乗ってくれます。こちらの希望にそぐわない企業を無理に勧めてこようとはしません。
悪い転職エージェントとは
一方、悪い転職エージェントは転職希望者の希望よりも自分がお勧めしたい企業ばかりを紹介してきます。
それは、条件が良い企業だからというわけではなく、単に内定がでやすい、人が集まらなくて困っているような企業のこともあります。
転職エージェントは利用者は無料ですから、企業から報酬を受け取っています。
自分が紹介した人がその企業に内定すると、転職エージェントは企業からの評価を上げることができるわけです。
そのため、利用者の希望に合わなくても無理に勧めてくるような転職エージェントもあります。
当然このような利用者目線ではない転職エージェントは良い転職エージェントとは言えません。
利用している転職エージェントが合わないと感じたら
「このキャリアコンサルタントは自分のために相談に乗ってくれているのかどうか」をしっかり見極めましょう。
その上で、どうしても性格が合わない担当者もいますから、合わないと感じたら担当を変えてもらう、それでも合わなければ転職エージェントを変えるなどの工夫をしましょう。
基本的には複数の転職エージェントに登録しておくのがお勧めです。
評判の良い転職エージェント
それでは、数ある転職エージェントの中でも利用者の評判が良い転職エージェントをご紹介します。
DODA
キャリアコンサルタントの熱心なサポートが受けられると評判の転職エージェントです。利用者に近い距離感で転職活動のサポートをしてくれます。
リクルートエージェント
転職成功実績も多く利用者の満足度も高い転職エージェントです。
大手リクルートが運営しており、非公開求人数が多いのも特徴です。キャリアコンサルタントの知識が豊富で交渉力が高いです。
転職が初めてという方はまずは登録しておくと良いでしょう。
マイナビエージェント
面接対策や職務経歴書のブラッシュアップなど、カウンセリングに力を入れてくれる転職エージェントです。親身になって利用者の相談に乗ってくれると評判です。
良い転職エージェントを見つけて活用しよう
いかがでしたでしょうか?
転職エージェントは自分ではなかなか聞けないような企業の実情に迫ってくれます。
利用者のためのサポートを心がけてくれるような良い転職エージェントを見つけて、転職の心強い味方にしましょう。