同じような経歴やスキルを持っていても、複数から内定をもらう人と、面接は全然だめという人がいます。
転職で必要なのは企業への貢献度と言われていて、経歴やスキルが同じなら貢献度も同じではないか?と思うかもしれません。
しかし、面接で選ばれやすい、高評価を得やすい人には共通点があるのです。
一体どんな共通点なのでしょうか?
その特徴をご紹介していきます。
嫌なことを言われても笑顔で返す
面接では少々失礼な指摘や質問を投げかけられることもあります。
普通の人との会話であれば、表情で不快感を伝えることもときには必要かもしれません。
しかし、面接での失礼な指摘や質問は、応募者の反応を見るために行われることがほとんどです。
そこでムッとした表情をしたり、落ち込んでしまって暗くなってしまうようでは面接で選ばれることはないでしょう。
以下のように前向きな意志表示を笑顔でできる人は強いです。
例:「確かにご指摘の通りです。ただその弱点をカバーするために、〇〇という工夫を行っていますし、△△についても勉強中です。今後も継続して行っていき強みに変えていきたいと思います。」
第一印象が良い
第一印象が良いのは面接で選ばれる人に共通しているところです。
第一印象というと結局見た目?と思うかもしれませんが、服装や身だしなみなどの見た目だけでなく「会ってみたときの印象」ということです。
笑顔があるか相手を不快にさせない態度ができるかなどの、全体的な印象も含まれます。
特に接客・販売業や営業職などは社外の人と仕事で接することが多いため、圧倒的に第一印象の良い人が選ばれています。
自分が客としてその人と接してみたときをイメージすればすぐに分かるはずです。
最初に良い印象を持たなかったことで、その企業の商品やサービスを使うことをやめてしまうということは往々にしてあります。
どんなに良い商品やサービスであっても最初に使ってもらえなければその良さは伝わることはないのです。
面接官も利用者目線でどうかという点を気にします。
第一印象が悪かったけれど内定をもらうという人は、よほど高い販売力や誰にもない強みがあるなど際立った個性があり、それが印象の悪さをカバーするぐらいすごいものである必要があります。
誠実で真摯な受け答えができる
面接は企業側が選ぶという立場ではなく、あくまでも企業側と応募者は対等な立場であると言われます。
しかし、だからと言って面接の時間を取ってもらっていることに変わりはなく、低姿勢で謙虚な態度で面接に臨む必要はあります。
へりくだり過ぎる必要はありませんが、横柄な態度、あまりにフランクな対応では選ばれません。
面接は企業への応募である以前に、面接官と応募者の個人対個人の対話の場でもあります。
相手と自分の立場がどんなものかに関わらず、相手に対して誠実で真摯に対応するのは人として基本的なことです。
例え緊張で上手に話すことができないという人でも、質問ごとに一生懸命考えている様子がうかがえて、誠実な人柄が伝わる人は選ばれやすくなります。
面接官が投げた質問に対して答える
質問に対して答えるというと、「そんなの当たり前じゃない?」と思うかもしれません。
しかしここでいう質問に対して答える人というのは、「面接官が知りたくて質問したことに対する内容を答えられる人」ということです。
つまり、質問に対する答えとして成立しているケースを指します。
例えば、面接官が聞いた質問に対して長々と話してしまい、質問の意図からずれた答えを伝えてしまう人がいます。
また、聞いてもいないことを自己アピールとして延々と話し始める人もいます。
これらの人は面接官が投げた質問に対して答えるという、ごく当たり前のことができておらず、実際にこのような人は多いのです。
質問に的確に答えることができる人は、面接官の話をよく聞き、質問の意図がわからなければ「〇〇ということについての質問でよろしいでしょうか?」など言葉を変えて確認します。
また、結論から先に述べて話が脱線しないように話し方の工夫もあります。
当たり前のことのようで当たり前にできる人が少ない、だからこそ面接で選ばれるというわけです。
面接では基本的なところを見られている
面接が苦手という人は、面接がとても高レベルの難しいものだと考えている人も多いです。
論理的思考力があるか、難しい質問に対しても答えられるかなどが大切だと思われがちです。
確かに企画やコンサルティングなど一部の職種では、思考力の高さが選考基準となることがあります。
しかし基本的には、面接では話してみたときの印象や一生懸命さなどの人柄、質問への受け答え方など、当たり前に思われる「人としてどうなのか。」という点を重視される傾向にあります。
なぜなら採用したら一緒に働くことになる応募者にはやはり「人柄がよく一緒に楽しく働いてくれそうな人」を求めるからです。
また、面接を受けている時点で書類審査を通過しており、経歴やスキルについては一定レベルをクリアしていると考えられているからです。
後は応募書類とギャップがないか、書類内容に嘘やごまかしがないかなどの信憑性を確認するだけで、結局は面接で見たいのは「人となり」というわけです。
面接で選ばれる人になるには選ぶ側の気持ちを知るべき
面接で選ばれるためには、選ぶ側の気持ちを知る必要があります。
「自分だったらどんな人を採用したいと思うだろうか?」と面接官の視点に立って考えてみましょう。
わざわざ面接の時間を取ったのにシワだらけのスーツで来てやる気がなさそうな人、自分が質問した内容と違う答えが返ってきて会話が成立しないような人を採用したいと思うでしょうか?
そして、業界や企業によってどんな人が選ばれているのか、面接官たちは何を基準に選んでいるのかを知っておくことも大切です。
企業研究だけでこれらはなかなか見えてこない部分でもあるので、転職エージェントに聞くなどして情報を得るのが効果的です。
転職エージェントは企業の採用担当と話す機会が多く「うちはこんな人が欲しいんだよね。」「この間来てくれた人は緊張してたけど終始笑顔で良かったよ。」など本音を聞くこともあります。
また、過去に同じ業界や企業に転職した人のデータもあり、選ばれる人に共通している点を把握しています。
選ぶ側の気持ちを知れるという点で転職活動を有利に進めることができるでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、面接で選ばれる人の共通点をご紹介しました。
各業界や業種によって求められる人材は異なりますが、共通しているのは第一印象や人柄、対話力などの人としての基礎となる部分です。
そのことを忘れず転職面接に臨むようにしましょう。