応募書類というと転職組は職務経歴書が大切と言われます。

しかし、それは履歴書を完璧に仕上げてあるのが前提というもので、履歴書の書き方がなっていないと大きなマイナスポイントになってしまいます。

新卒の就職活動以来の履歴書だという人も多いですから、基本を今一度おさらいして思いがけないミスにつながらないようにしておきましょう。

今回は、履歴書の基本の書き方として気を付けたいポイントをお伝えしていきます。

意外と正しく書けない人が多い基本情報欄は注意

履歴書の基本情報欄は職務経歴書のように頭を使って考える内容ではありませんから、誰にでも正しく書けるように思われがちです。

しかし、意外と正しく書けていない人が多いのが基本情報欄です。

書き忘れが多い提出日に注意

忙しい中で転職活動をする場合、応募書類を少しずつ作成しておいて郵送するときになったら提出日を書くようにする人も多いはずです。

ただそのときになると忘れてしまっているのが人間というもので、提出日の記載漏れは特に多く、人事担当者も気になっています。

郵送する前にもう一度全体の確認を忘れず、郵送の場合は投函する日、面接で持参する場合は当日の日付を記入するようにしましょう。

また、年齢も提出日時点での年齢を記載するよう合わせます。

住所・氏名欄はふりがなもしっかりと

住所・氏名は、これまで様々な場所で何度も書いてきたでしょうが、履歴書なので細心の注意を払って書きたいところです。

ふりがなは、平仮名でふりがなと書いてある履歴書なら平仮名で、カタカナでフリガナと書いてあればカタカナで書きます。

氏名だけでなく、住所のふりがなも忘れずに書くようにしましょう。

また、住所は必ず都道府県から、アパート名なども略さず書きます。

郵便番号も以外と漏れが多いですが、入社してから人事データを入力する際に調べるのが手間になるという人事担当もいるので、忘れないようにしてください。

年月は正確に表記を統一させて

表記が統一されていないのも気になるポイントです。

履歴書全体で西暦か和暦か表記を合わせるようにしましょう。

西暦・和暦のどちらが良いということはありませんが、和暦の場合は昭和をSとするなど略して書くのはできればやめましょう。

市販の履歴書であれば年号早見表が付いていることが多いので、そちらを参考に正確に書くようにしてください。

連絡先は必ず連絡のつく番号を

連絡先の電話番号は必ず連絡のつく番号を書きます。

固定電話がなければ携帯電話で構いません。

たまにいるのが、実家暮らしで固定電話も携帯電話も持っているのに、固定電話しか書いていないという応募者です。

面接の日程連絡や聞きたいことがあって電話をしても、家族が外出していてつながらない、家族が本人の転職活動を知らずに邪険にされるケースなどもあります。

家族には必ず伝えておいて折り返すように言ってもらうか、日中出やすい携帯電話の番号を書いておくようにしましょう。

また、メールアドレスは今の職場のアドレスを使うなどはNGで、携帯電話のアドレスやパソコンのアドレスを使います。

携帯電話のアドレスを使う場合は、迷惑メール対策などをしていて受信できないなどがないようにしましょう。

学歴・経歴、資格欄は正式に丁寧に書こう

学歴・経歴、資格欄ですべてに共通して言えるのが「略さず正式名称で書く」ということです。

略してあると適当な印象を与えますし、実際に略して書いてあることで「常識がない」と判断した人事担当者もいます。

学歴・職歴は時系列でわかりやすく

まず学歴は、最終学歴の一つ前から、学部や学科なども必ず記載するようにします。

職歴は、時系列に会社名と業種、職員数、簡単に仕事内容などを続けていきます。

部署異動などがあればそれも必要で、現職の退職日がすでに決まっている場合は退職予定として付け加えます。

アルバイトの職歴は基本的に書く必要はないですが、契約社員や派遣社員は必ず書きます。

カッコ書きで雇用形態を書いておくようにしましょう。

資格は仕事で活かせるものを

資格は応募先の業務に関係のあるものを書くのが基本です。

取得年月日と併せて正式名称で記載します。

趣味系の資格や業務に関係のないものはたくさん書いても意味がありませんが、TOEICなどの英語力の証明になるものは書きたいところです。

英語を使わない仕事であれば600点、英語を使う仕事なら800点前後が書くべきスコアの目安となると言われることが多いです。

場合によってはそれ以上でなければ話にならない業種もあります。

また、難易度が低い検定試験などを書いても逆効果なのでやめましょう。

ただし自動車免許は通勤や取引先に行く際に必要なこともあり、業務に関係ないと思っても必ず書いてください。

志望動機、自己PR、趣味・特技欄で個性を出そう

これらの項目は「事実を正確に伝える」というここまでの項目と違って、応募者の個性が出しやすいポイントです。

人柄や熱意が伝わるように意識して書くようにしましょう。

趣味・特技は手抜きせず書くべき

仕事に関係がないという理由で適当に書かれがちな趣味・特技欄ですが、ここは手抜きせず書きたいポイントです。

人事担当者は趣味や特技を通じて応募者がどんな人なのか、人物像を把握します。

趣味や特技は何もないと思わず、人よりも少し得意なことなどを書いていきます。

どうしても思い浮かばないという人は、家族や友人などに聞いてみると良いでしょう。

また、読書や映画鑑賞など定番の趣味は面白味がないと思われがちなので、好きなジャンルや著者など、深い趣味であることを示すコメントを付け加えてみましょう。

志望動機、自己PR

志望動機や自己PR欄は、応募書類の中で人事担当にアピールするための大きなポイントです。

自己分析をしっかり行った上でしっかりと書くようにしましょう。

ただ、職務経歴書にも書く内容になりますから、内容がかぶらないようにする、要約だけ書いて詳細は職務経歴書で述べるようにするなどの工夫が必要です。

履歴書の書き方で分からないことがあれば転職エージェントに聞いてみよう

人によって学歴や経歴に特殊性があったり、こんな場合はどう書けば良いの?と疑問に感じることがあるかもしれません。

その場合は転職エージェントに聞いてみることをおすすめします。

転職支援のプロですから、履歴書の正しい書き方について熟知しています。

また、書き方例やフォーマットなどをダウンロードできるサービスもあり、履歴書対策一つとってもサービスが充実しています。

最後に

いかがでしたか?今回は、履歴書の基本の書き方として、気を付けたいポイントをご紹介しました。

職務経歴書だけでなく履歴書も重要な応募書類です。

書き方をマスターして書類選考通過につなげていきましょう。