「どうして自分は仕事を続けることができないんだろう?」
こんな風に思ったことはありませんか?
転職を繰り返すという人は周囲の人たちから「なぜそんなに甲斐性がないんだ?」と責められながらも自分で一番不思議に思っていたりします。
周囲に言われるまでもなく、自分自身が一番「次こそは長く働き続けよう。」と思っているものです。
仕事が続けられない理由はもちろん性格や環境によっても異なりますが、辞めやすい人と辞めにくい人にはある一定の傾向があります。
今度こそ長く続けたいと考えているのであれば、その違いについて知っておくことで続けるためのヒントとすることができます。
目次
会社を辞めたい理由は皆同じ
会社を辞めたい理由は世代や性別によっても異なりますが、いつの時代も順位こそ違えど大体同じような理由が上位に挙がってきます。
そしてそれは実際に退職する人と思い留まる人であっても、大きな差はなく誰もが仕事に対しては同じような不満を抱いているものです。
「次の職場ではちゃんと続けることができるだろうか?」と不安に感じている人は、まずは誰もが同じ不満を感じるものだということを知っておきましょう。
自分だけが不満を持ちやすいのではなく、皆同じようなことを考えているのです。
「自分だけではない」と思えば気が楽になり、不満を受け止め過ぎることなく考えられるようになります。
承認欲求が強い人は不満を感じやすい
「正当な評価が受けられない」という理由で辞める人は多いです。
誰もが他人から認められたいという感情は持っていますが、仕事に関して言うと承認欲求が強い人は不満を感じやすくなる傾向にあります。
もちろんこの感情があるからこそ努力するということはあるのですが、仕事ではそう簡単に認められる機会ばかりではありません。
環境によっては頑張っても頑張っても認められずいつしか心が折れてしまうということもあります。
こういう人は「努力すれば認められる」という期待をどこかで抱いているので、自分の努力と周囲の評価が一致しないとショックを受けてしまいがちです。
努力が認めらやすい環境とそうでない環境はあって、環境を変えるという意味で転職は有効です。
ただ、「仕事は必ず努力が認められる場所ではないが目的のためにやるべきことはやる」という風にできるだけフラットに考えられるといいかもしれません。
「好き」を仕事にしたいは危険?
どこかの企業のCMの文句にありそうな「好きを仕事にすること」は、誰もが一度は憧れたことがあるでしょう。
確かに好きなことをして給料をもらえるなら、そんな幸せなことはないと言えるのかもしれません。
転職先を考える上では自分が好きなことや、やりたいことを自己分析していき、その中から適切な企業を見つけていくという方法を取ります。
ですから、基本的に「好きを仕事にする」は方向性としては間違っていないのです。
そして実際に好きなことを仕事にしてちゃんと生活している人もいます。
ただし、この気持ちが強過ぎる人は転職でも失敗しがちで、長続きしないケースが多いのも事実です。
例えば好きな仕事とひとくちに言っても、その中で苦手な業務はあったりします。
好き、楽しいにばかりに目を向けていると、苦手な業務が必要以上に苦痛に感じてしまって、ときには「好き」を上回る感情になってしまうこともあります。
また、担当替えや部署異動などで自分の希望ではない業務を行うことになるということは、ビジネスの世界では頻繁に起こり得ます。
そうなったときに「自分の希望ではない」という理由で辞めてしまい、いつまでも自分の希望「だけ」を叶える職場を探し続けていくことになります。
そしてそのうち、希望が聞き入れられる職場を選べる年齢ではなくなってしまうということになります。
転職して好きなことを仕事にしたい場合にはそこだけに固執するのではなく、好きではないこともできるのかという点にまで目を向けてみましょう。
「好きな仕事なら辛いことも耐えられる」というのは、思っている以上に難しいことなのです。
「こういうもの」と割り切れる人は長続きする
割り切りという言葉は、あまりカッコイイ言葉ではないように感じるかもしれませんが、どんなことに対しても「こういうもの」と割り切れる人はある意味強いです。
特に仕事を続けるという点においては重要な要素になります。
どこにでもいる多少の嫌味な人に対しても、頑張った仕事が思っているより認められないことに対しても「こういうものだ」と割り切ることができれば「継続」という強い武器を手に入れることができます。
継続することで仕事ができるようになり、前述したような好きな仕事に変化していくこともあります。
続けていれば評価される瞬間も経験することがあり、それらは続けていなければ得ることができなかったことばかりです。
また、割り切れる人は変化を受け入れることもできるので、希望しない部署異動や自分がやりたい業務以外を頼まれたとしても「これも仕事のうち」と割り切って受け入れられます。
そうすると自分の思ってもいない分野で力を発揮したり、出世に必要な経験を積んでいくことにもなります。
もちろんすべてを割り切って自分の意志が存在しなくなることには別のリスクがあります。
ただ、割り切りの気持ちをバランスよく持っている人は、同じような不満を感じても辞めないのです。
「嫌=退職」と一直線ではない人は辞めない
どんな仕事にも嫌なことはあります。
顧客からのクレーム、職場の人間関係、体力的にきついことなど、数え切れないほどの嫌なことが存在しています。
この嫌だという感情に対して一直線に「辞めたい」と持っていくのではなく、まずは「どうしたら改善できるかな?」という風に考えられる人は一直線型よりも続きます。
クレームがあれば次に受けないために何ができるのか、職場の人間関係であれば自分から歩み寄る気持ちを一旦持ってみる、体力的なことなら体力をつけたり部署異動を申し出るなど、まず「今」やれることがあります。
もちろんそれらがすべて結果につながるわけではありません。
しかし一旦考えたり工夫したりすることで違う結果になることはありますから、最初からその工夫を放棄すべきではありません。
色々工夫してみたけどだめだった、であれば転職しても後悔しないでしょうし、考えた経験があれば適切な転職先を選ぶということにもつながるのです。
転職を失敗したくないなら転職エージェントを利用しよう
何度も転職を繰り返し、これまでの転職が失敗だったと感じるのであれば今度こそ失敗しないためにも転職エージェントを利用して転職活動をしましょう。
失敗が多かったのは企業選びが短絡的だったり自己分析もしっかりできていなかったからかもしれません。
転職エージェントを利用するとカウンセリングを通じてじっくりと転職の方向性について一緒に考えてくれますから、同じような失敗をしなくなります。
求人自体も企業審査が行われているため、ひどい労働環境で辞めたくなるなどのリスクも抑えられます。
有益なサービスがすべて無料なので安心して使うことができるのも大きいです。
失敗しないためにも利用を検討してみてください。