今の会社で当たり前に行っていることが、実は一般社会では非常識とされているということがあります。
特に転職を考えている人は、それを事前に知っておかないと、転職したときにギャップを感じて働きにくいと思ってしまうことがあります。
転職を成功させるためにも、会社によってルールや慣例に違いがあるということを覚えておきましょう。
そこで今回は、会社ごとの常識の違いに対処するための思考術、転職前に職場の雰囲気を確認する方法などをご紹介します。
目次
普段何気なくしていることが転職先では非常識になる?
今の会社で当たり前のように行っていることが、他の会社では考えられないことであることは意外にもよくあります。
今の会社でこんな習慣があるという方は注意が必要です。
仕事中にお菓子や飲み物を口にする
勤務時間内にお菓子や飲み物を口にすることができるのかは、実は会社や部署によって全く違います。
例えば、クライアント先からお菓子をいただいたときだけその場で上司から配られ、一斉に食べることが許されている場合があります。
また、各個人がデスクで小さな飴やクッキーなどを食べても問題ないとされており、先輩たちの様子を見てもそれが習慣になっているような職場もあります。
しかし会社によっては、仕事中に飲み物すら口にできない雰囲気のところもあります。
上司の考え方や代々の慣例によって全く異なるものであるということを覚えておきましょう。
仕事中に煙草を吸いに行く
内勤の場合に、喫煙者が仕事中に席を離れ喫煙所に行くことが当たり前になっている職場があります。
これはしばし、喫煙しない人との休憩時間の差があると問題視されることもありますが、上司も喫煙者などの場合にはルールが曖昧でゆるゆるになっているところも多いです。
しかし、非喫煙者の中にはこの行動を非常識だと考えている人も実際に多いです。
今、勤務中に煙草を吸うことが当たり前になっている人は、基本的には仕事中に喫煙をすることは非常識であり、単に今の会社のルール上許されているだけなのだと、知っておく必要があります。
朝食を買ってきて自分のデスクで食べること
朝食を自宅で食べる時間がなかったりする場合に、コンビニなどで朝食を購入して職場に持参し、自分のデスクで食べるという人がいます。
テレビドラマやCMなどでそのようなシーンを見かけることもあり、当たり前のことだと思っている人がいますが注意が必要です。
確かに誰もまだ出社していないような早い時間であれば問題ないことが多いですが、すでに何人か出社している社内で、もぐもぐと食事の音がしたり、食べ物の匂いがするのを気にするという人も中にはいます。
特に自宅で朝食をしっかり摂って出勤することが習慣になっている人にとっては、「朝寝坊したのかな?」「自宅で食べてこればいいのに」と、その自己管理能力に疑問を感じる人もいます。
いくら始業前の自由な時間とは言え、社内は自分のプライベートな空間ではなく公の場所です。
転職先の雰囲気によっては、非常識な人だと判断されることにもつながりますから、少し慎重になるべきです。
昼休みは自分の時間だから無断で外出して食べる
休憩時間は法律上でも、使用者の指揮監督下にない自由な時間とされていますから、基本的には誰とどこで昼ご飯を食べようと問題はないでしょう。
今の職場でも、誰にも報告せずふらっとランチを食べにいくという人もいるのではないでしょうか?
しかしこれも、職場によっては周囲への報告が慣例になっていたり、ルールとして設けられていることもあります。
業務内容によっては昼残り当番が電話連絡などを受けたときに、誰がどこにいるかを把握して、いつでも連絡が取れる状態にしておかなければならない仕事もあります。
「休憩中なんだからどこで何していてもいいでしょう!」は確かにそうなのですが、ビジネスでは法律さえ守っていれば何でも良いという考えでは結果を残すことができません。
転職先でどんなランチルールがあっても、まずはその職場に合わせるのだという柔軟な姿勢が大切です。
転職を成功させたいならこんな思考を持とう
転職を成功させたいと思うのであれば、今の会社での習慣が当たり前だと思うことは改めて柔軟な姿勢と心構えが必要です。
どんな思考術を持っておくことが大切なのでしょうか。
転職先の習慣を裁くのではなくまずはなじむよう努力する柔軟性を
転職先で嫌われやすい言動として「前の会社ではこうだった」という態度があります。
自分の中での当たり前を持つことで、転職先のルールや慣例を「そんなのおかしい」と裁いてしまう人がいますが、その態度ではどこへ行ってもうまくやっていくことは難しいです。
もちろん、転職先のルールに法律上に問題があるようなことは改めるべきですし、改善を提案することが正しいです。
しかしまずは、その提案を受け入れてもらえるような人間関係や信頼を得ることの方が、改善に向けて近道かもしれません。
常識のレベルは、厳しい会社のラインを予定して
今回ご紹介した会社でのルールや慣例は、会社によって認識のずれが大きいことなので、ビジネス本などを読んだり一般常識を身につけていてもすべてを把握することは難しいかもしれません。
そんなときは、非常に厳しい会社の常識レベルを想定しておくと安心です。
例えば、とても厳格な上司がいる会社を想像してみてください。
「業務中にお菓子を食べたり、煙草を吸いに行ったりしたら怒られそうかな?」という程度は簡単に想像ができるのではないでしょうか?
その厳格な上司にも許されるような言動を心がけようとすれば、一般的に非常識とされる言動には結びつかないはずです。
あとは、転職先での様子を少しずつ見ながら、周囲に合わせていくという風にすれば良いので、後々楽になることがあるでしょう。
転職前にある程度職場の雰囲気の確認は可能
職場の雰囲気やルールは転職先を決める前にある程度見ておくことはできます。どんな方法で確認することができるのでしょうか?
可能であれば客として利用する
業界や職種によっては無理な場合もあるのですが、場合によっては事前に客として利用することで職場の雰囲気を探ることは可能です。
客に対しての接し方はもちろん、スタッフ同士の協力体制がありそうか、接客以外でも笑顔がでているかなど、よく見ると意外と分かるものです。
雰囲気が良い職場であれば、多少の仕事の大変さは乗り切れるものです。気になる職場があって客としての利用が可能であれば、ぜひ事前に利用してみましょう。
採用面接のときに社内の雰囲気も確認
転職活動中の採用面接の際、実際に働く職場の雰囲気を見ることができます。
事務職であっても、社員同士にコミュニケーションがあるか、笑顔がある職場かは見ることができます。
あまりに静まり返ってピリピリとしたムードで仕事をしている職場だと、転職したときに息が詰まって辞めたいと思ってしまうことがあります。
面接の待ち時間や終わって帰るときなどに、遠慮せず社内を見渡してみるようにしましょう。
転職口コミサイトを利用して実際に働いた人の意見を確認
転職口コミサイトなどを利用すると、気になる企業で実際に働いた人の意見を聞くことができます。
もちろん個人の見解ですし、それがすべてではありませんが、あまりに何人も同じような不満を漏らしていた場合には、やはり注意する必要はあります。
参考にはなりますから覗いてみると良いでしょう。
転職エージェントを利用して雰囲気を探る
転職口コミサイトでは、自分の気になる企業の掲載がないという場合もあるでしょう。
そんなときは、転職エージェントを利用して企業の実情を探るという方法があります。
転職エージェントには転職支援のプロであるキャリアコンサルタントが在籍しているのですが、企業の内情に詳しかったり、企業の採用担当と密接に連絡を取り合っているため、応募者が気になっていることを質問してくれることもあります。
応募前に内情を確認できるというのは大きなメリットではないでしょうか?
最後に
いかがでしたか?
今回は、会社でありがちな常識の違い、それに対処するための思考術、転職前に職場の雰囲気を確認する方法などをお話してきました。
今の会社での普段の行動を客観的に分析し、転職先に合わせて変化させていく柔軟性が必要です。転職を成功させるためにぜひ参考にしてみてください。