ついつい人の悪口を言ってしまうという人は、その癖を直しておかないと転職にも悪影響を及ぼす可能性があります。一体どういうことなのでしょうか。

そこで今回は、ついつい人の悪口を言ってしまう人の心理と転職への影響、直し方をご紹介していきます。

ついつい人の悪口を言ってしまう人はどんな心理状態にあるのか?

人の悪口を言ってしまう人はどんな心理状態なのでしょうか。それを知ることで自分の現状を冷静に分析することができます。

自分の考えに固執していて多様性を受け入れられない

自分や近しい人だけの考えがすべてだと思っている人は、自分のやり方がいつでも正しいと思っています。

そのため、自分の考えややり方と少しでも違う人のことを受け入れることはできません。例えそれが同じ目的であったとしても、プロセスでさえも同じでないと許せないのです。

ストレスが大きく卑屈になっている

現代社会はストレス社会ですから、悪口を言ってしまう人も大きなストレスを抱えていることが考えられます。

ストレスを感じていると気持ちが卑屈になりがちで、周りの人が素敵に見えたり仕事ができるように感じてしまうことがあります。卑屈になった自分を守ってあげるために悪口を言うことですっきりさせているのです。

自分にコンプレックスを抱えている

自分に大きなコンプレックスを抱えている場合には、自分の方が人より劣っていると深層心理ではわかっているのに、それを認めたくないから相手を下げることによって自尊心を満たしていることがあります。

特定の人の悪口を言ってしまいがちだという人は、その人のことが気になったり、憧れているからこそ言ってしまっている場合も多いのです。

悪口癖が転職に悪影響を及ぼす?その理由とは

ついつい人の悪口を言ってしまうという人は、いざ転職をするときにも悪い影響が考えられます。その理由についてお話していきます。

悪口を言うことで転職先の人間関係が悪化する

転職理由の上位には常に人間関係が挙げられます。前職での人間関係が原因で仕事がやりづらくなり、転職を考えるという人は多いものです。

人間関係が悪化した根本原因をしっかり振り返ってみるという人は意外と少ないのですが、その原因が自分の悪口癖にあるということもあります。

それによって周囲の人の評価が下がり、ぎくしゃくしてやりにくい状態になってしまったということも考えられるのです。悪口癖を直しておかないと、転職先でも同じようなことが起きて人間関係に悪影響を与える可能性があり、その状態は職場を転々としてもエンドレスで続きます。

悪口癖は面接でも出る?前職の不満をもらしてしまう

人の悪口を言うのが当たり前になってしまっていると、そのこと自体が悪いという自覚が薄れてしまいます。例えば面接のときに前職を辞めた理由を聞かれることがありますが、ここぞとばかりに前職の不満を言ってしまうことにつながります。

色々な不満があって退職したのでしょうが、それを面接官に正直に全部言ってはいけません。不満よりも転職先での明るい未来に期待をしたというようなポジティブな転職理由が好まれます。

また、転職したあとも会社への不満を言い出しかねないクレーム社員になるのでは?と面接官に思われてしまう要因にもなります。

前職の退職理由は定番だから用意しておこう

面接での質問には、その都度マニュアルに囚われず誠心誠意を持って答えることが必要です。ただし、よく聞かれる質問もありますからそれは用意しておくことで安心材料になり過度な緊張をしなくて済むというメリットがあります。

前職の退職理由もよく聞かれる質問ですので用意しておくと良いでしょう。どんな理由なら良いのか迷ったりすることもあるでしょうから、そんなときは転職エージェントに相談することをお勧めします。

面接での応対のコツや、どんな態度が好まれるかなど転職のプロであるキャリアコンサルタントが、転職時の不安を解決してくれます。登録は無料なのでぜひ活用してみてください。

人の悪口を言う癖を直したい!その方法やコツとは

悪いことだと分かっているのについつい言ってしまい、自己嫌悪に陥るという人は多いと思います。口は禍の門という言葉があるように、癖を直しておかないと自分自身がさらに後悔することになりますから直しておきましょう。その方法をご紹介します。

想像力を働かせよう

自分以外の赤の他人の気持ちを考えるにはある意味想像力が必要です。ついつい悪口を言ってしまう人は、人の気持ちが考えられず想像力が欠如しています。

人の悪口を言ってしまいそうになったときは、その人の気持ちを想像してみましょう。最初はその人になりきって考えるのは難しいかもしれませんから、まずはどんな気持ちが考えられるのかを客観的に想像してみるのです。

次に、その気持ちを自分が持ったときにどうなのかに置き換えてみましょう。それが自分にとって嫌なことだと分かれば悪口を言うことは控えるようになります。

視野を広く持ち色々な人を受け入れる

悪口を言わない人になるためには「悪口を言わないようにしよう!」とそこに執着するのは逆効果の場合があります。悪口をぐっとこらえることでストレスになってしまうこともありますし、悪口を言わなくても態度にでてしまうことがあります。

それよりも、自分自身の視野を広げて色々な人がいるんだということを受け入れる努力をしましょう。

色々な業種や業界の人に会うようにすることもお勧めですが、ハードルが高いという方は本をたくさん読むのも良いでしょう。色々な人の考え方に触れ、人には多様性があるということを現実として知ることができます。

肩の力を抜いて「いろんな人がいるのね」と楽に受け止めることで悪口を言いたくなる気持ちも減ります。

人に過度な期待を持たないようにする

人は自分がしたことと同じことを相手にも求めてしまうことがあります。また、何かをしたときに「喜んでくれるだろう」「逆の立場のときには助けてくれるだろう」と「だろう」という期待をどこかでしてしまいます。

でもその「だろう」はあくまでもあなたの価値観であって人にとっては意味のないものです。少し冷たい言い方のように感じるかもしれませんが、他人は所詮他人なので過度に期待をしないことも必要です。

最初から期待をしなければ、がっかりすることもなく、悪口にもなりません。

信頼できる人になら言っても良い

悪口や愚痴を我慢しすぎると、かえってストレスが溜まってしまうことがあります。言う相手を限定することで言っても良いものだと楽に構えることも大切です。

相手は職場の人ではなく、家族や親友など口が堅く信頼できる人が良いでしょう。もちろん毎日のように言ってしまうようでは相手も疲れますし、精神的に負担をかけてしまいます。

でもたまには弱い部分を見せて信頼できる人に甘えて聞いてもらいましょう。適度に話を聞いてもらうことでストレスが発散できますから、職場など至るところで悪口を言わないようになります。

最後に

いかがでしたか?今回は、ついつい人の悪口を言ってしまう人の心理や転職への影響、直し方などをご紹介してきました。

悪口癖を直すことで自分自身が好きになり、自分の魅力を再発見できます。転職活動の際も思い切り自分の良さをアピールできるようになりますから、ぜひ参考にしてみてください。