近年急激に増えた印象のネットカフェは、アルバイトのイメージがあるかもしれませんが、各店舗には店長を含めた正社員がいます。
実はネットカフェの正社員は大変な仕事でデメリットも多く将来性についても不透明さが残ります。
そこで今回は、ネットカフェの仕事の大変さと業界の将来性についてご紹介していきます。
目次
ネットカフェで正社員として働くことの将来性は?
ネットカフェで正社員として働くことに将来性はあるのでしょうか?業界全体の展望から探っていきます。
業界内での競争が激しい
近年は至るところでネットカフェを見かけるようになりました。
異業界からの参入もあり、その競争は非常に激しいものがあります。
よく見かけるような有名なネットカフェであっても、近くに別のネットカフェができることによって閉店に追い込まれということもあります。
他業界でも同様のサービスがある
他業界からネットカフェ業界自体への参入というよりは、ネットカフェと同じようなサービスを行っている業界もあります。
例えば最近は書店などでカフェスペースがあって、本を試し読みしながらコーヒーを飲めるなどのサービスを採り入れているお店も増えました。
利用者には好評のようで、今後このようなサービスが増えてくることが考えらえるため、ネットカフェとしてはサービスの差別化の徹底が求められます。
低価格競争に巻き込まれ経営悪化も
最近は低価格で、漫画だけでなく様々なツールを利用して、1日中遊ぶこともできる複合型のネットカフェが増えました。
料金も時間制で明瞭で、深夜時間帯割引や長時間割引など、各ネットカフェが料金を抑える工夫を凝らしています。
利用者側も料金やサービスに対する目が肥えており、低価格で高いサービスを提供しなければ生き残れない状況のようです。
ただ、人気が高いネットカフェであっても平日は閑散としていることも多く、深夜の時間帯も同様です。
利用者数の割に、人件費は深夜手当などで割高になることもあり、採算が取れないことも多いです。
低価格競争に巻き込まれて経営悪化に陥ってしまうネットカフェもあるそうですから、将来的な安定という面からすると疑問が残ります。
ネットカフェはすでに飽和状態?将来性に不透明さがある
都会だけでなく郊外でもネットカフェはよく見かけるようになり、すでに飽和状態とも言われています。
今後爆発的に店舗数が増えることは考えにくく、将来的な伸びにはどこまで期待できるか分からないのが現状です。
業界内での競争に生き残るだけでなく、他業界の同サービスとの差別化も必要で、将来性には不透明さが残ります。
ネットカフェの仕事は楽じゃない!その大変さとは
ネットカフェで働く正社員は、想像以上の苦労を抱えています。ネットカフェの仕事にはどんなデメリットが考えられるのでしょうか?
深夜には柄が悪い客や酔っ払いも
ネットカフェの客はマナーが良い人もいますが、中には柄が悪かったり、大声でしゃべって他の客の迷惑になったりと、マナーの悪い客も多いです。
特に深夜には酔っ払いや柄の悪い若者などが来ることもあり、その対応は大変な仕事です。
トラブルごとがあれば、アルバイトではなく正社員が対応が必要になることもありますので、正社員として働くことの責任は重大です。
バイトの質が悪いと指導が大変
ネットカフェに行ったことがある人なら一度は感じたことがあるかもしれませんが、ネットカフェで働くアルバイトの質は、他の業界の接客業と比べてあまり高いとは言えません。
もちろん中には素晴らしい接客をしてくれるアルバイトもいますが、ネットカフェのアルバイトが楽なイメージが若者の中にはあるようで、接客ということを特に意識することなく時間内に店内にいることだけを目的としているアルバイトも多いです。
そのため、ネットカフェの正社員としてはその指導が大変ですし、客からアルバイトのクレームを受けることもあります。
また、シフト制のアルバイトが急に休むことも多く、正社員がその穴を埋めるということも多いです。
喫煙ブースに入らなくてはいけないことがある
ネットカフェにもよりますが、喫煙を許可していたり分煙を採り入れている場合には、喫煙ブースに入ることにデメリットを感じている人も多いです。
特に自分が喫煙者でない場合にはその空間に入った瞬間からひどい臭いを感じたり、服についてしまうのが苦痛だと思う人も少なくないようです。
パソコンやエアコンなどの電気機器に強くないと大変
ネットカフェにはパソコンやカラオケ機器、エアコンなどを始めとして様々な電気機器が置いてあります。
故障の場合には業者を呼ぶことももちろんありますが、軽微な場合や経費を抑えるために基本的にはネットカフェのスタッフが対応することになります。
電気機器に強くないと仕事効率が下がることもありますから、必要なスキルと言えるのかもしれません。
サービスの多様化により清掃が大変
近年はネットカフェの生き残りをかけて、そのサービスも多様化し様々な遊びが楽しめるようになりました。
利用者としてはメリットがあるのですが、働く側にしてみるとサービスが増えることはデメリットも大きいようです。
特に清掃が大変だという声がよく聞かれます。
最近増えたシャワールーム完備のネットカフェでは、シャワールームの水を1滴も残らず清掃しなければならないとか、個室のため客がマナーを守らず部屋中を散らかしていくということもあります。
仕事の割に給料が低い
サービス業全般的に言えることでもありますが、正社員であってもその給料は低い傾向にあります。
毎月の給料だけで言うと、シフトの多いアルバイトより少ない月もあるぐらいで、仕事の大変さの割に合わないと感じる人も多いです。
転勤が多い
チェーン展開をしているネットカフェであれば、転勤が多いことがあります。
全国に店舗がある場合には全国転勤もあり、家庭があったり恋人がいる場合などには大きなデメリットとなります。
転勤が多いと仕事とプライベートの両立を図ることが難しく、悩みを抱えている人も多いです。
デメリットも多いから転職を考えてみることも必要
このように、ネットカフェで正社員として働くことは大変な仕事ですし、将来性についても疑問が残ります。
今の仕事が辛いと感じているのであれば早めの転職も必要ではないでしょうか?
転職をするのであれば転職エージェントを利用することでスムーズに転職活動を行うことができます。
キャリアコンサルタントという転職支援のプロから、応募書類の添削や面接時のアドバイスなどを受けることができます。
また、ハローワークや求人誌と比べても求人数が多く希望の仕事が見つけやすいということもメリットです。登録は無料なので活用してみてください。
将来を見据えて早めの転職も視野に
今回は、ネットカフェで正社員として働くことの将来性と仕事のデメリットについてご紹介してきました。
ネットカフェの仕事は楽なイメージも多かったかもしれませんが、大変な仕事も多く特に正社員ともなると将来性をふまえても転職をした方が賢明かもしれません。
一度じっくりと考えてみてはいかがでしょうか?