ただでさえ緊張する転職活動の面接ですが、よく聞く圧迫面接を受けたらどうしよう…と不安に感じる人もいることでしょう。

特に新卒で就職するときに何社も会社を受けた人であれば、1社ぐらい圧迫面接を経験したことがあって今でもトラウマになっているかもしれません。

中途採用の面接でも圧迫面接、圧迫質問はありますが、適切な対処法さえ覚えておけば怯える必要はありません。

今回は、圧迫面接のパターン別対処法と圧迫面接の対策として覚えておきたいことをご紹介していきます。

こんな質問を受けたら圧迫面接かも質問別対処法

圧迫面接と言っても様々なパターンがありますから、質問の傾向ごとに対処法を覚えておくと良いでしょう。

基本的には、質問を真に受けて相手のペースに合わせるのではなく、受け止めて前向きに返すという自分のペースに持っていくことが大切になります。

では、どんな質問と対処法があるのかについてご紹介していきます。

「向いていない。」「全然だめ。」など否定的な意見ばかり言ってくる

否定的な意見に対しては一旦ありがたく受け止めたうえで、だからこそできるということを伝えましょう。

例えば「うちは若い人も多いから色々教えてあげれる人を探しているんだけど、あなただと経験不足だね。」と言われた場合。

「確かに経験年数としては浅いですが、その分、どんなところが分からないのか相手目線に立って考えることができるのが私の強みです。」などのように自分の弱みを認めて強みに転換する言い方をすると良いでしょう。

「仕事を覚えるの大変だよ。」「本当に続けられる?」など脅してくる

面接官の意図としては色々ありますが一つは、仕事の大変さを知ってもなお入社したいと思う、応募者の熱意を見ているケース。

そして入社してすぐに辞められると困るため、敢えて厳しいことを言って入社後に辞めたいと感じたときの抑止力につなげたいと考えるケース。

転職したばかりは大変なこともありますが、そのときに「だから言ったじゃない。」と言われないように頑張る、ということを期待しているというわけです。

この場合、仕事が大変だと言われて「え?そうなの?」と怖気づいてしまうようでは、そもそも企業や職種に対しての研究が足りていません。

入社後に困らないためにも辞退することも考えられますが、その場合は、しっかりと企業や職種の研究をして覚悟ができてから応募するようにしましょう。

覚悟がしっかりできている人であれば、いくら脅されようと熱意を伝えるのみです。

「確かに大変だと思いますが、それも覚悟の上で、○○という仕事に魅力を感じています。」という風に面接官を安心させるようにしましょう。

何を言っても返事がない、そっけない返事が返ってくる

何を説明しても面接官が黙っている、「へー…。」などのそっけない返事が返ってくる場合も圧迫面接の可能性が高いです。

自己紹介をしたあとに質問が始まらず、面接官がずっと黙っているケースもあります。

その場合、相手に合わせて黙ってしまってはOUTです。

こちらから「何かご質問はございますか?」「足りない点がありましたら補足しますのでご指摘ください。」など、何らかのアクションを取らなくてはいけません。

圧迫面接が怖い人はこれだけは覚えておこう

ここまでご紹介したように、圧迫面接にはある程度の傾向がありますが必ず同じ質問を受けるとは限りません。

想定外の質問がきても慌てないように、圧迫面接に対して「こういうもの」という心構えを持つ必要があります。

どんなことを覚えておけば良いのでしょうか?

質問に対しての答えに正解はない

圧迫面接で嫌な質問をされると、「何と答えたら正解なのだろう?」と正解を探すことによって焦りが出てしまうことがあります。

しかし実際は正解などありません。

それよりも面接官は応募者の反応を見ているのであって、自分なりの前向きな答えを返すことができればそれで良いのです。

もちろん、中には「地雷ワード」と呼ばれるような「この言葉を返したらOUT」と容赦なく不採用にすると経営者が決めている言葉もあります。

ただ、こればかりは予想することができませんし、常識ある話し方と言葉のチョイスをしていれば問題ありません。

むしろ、相手の言葉尻一つ取って不採用にする会社に行きたいかどうかということを、考えてみるべきかもしれません。

こんな対処はNG!みすみすと罠にはまらないよう注意

圧迫面接の適切な対処法は質問内容によってそれぞれ異なりますが、共通しているのは絶対にしてはいけない対処があるということです。

特に、黙ってしまう、泣いてしまう、カッとなって反論するはもっともやってはいけない対処の仕方で、これをやってしまうと、面接官が仕掛けた圧迫面接の罠にみすみすとはまってしまったことになります。

これを避けるためには圧迫面接の意図を知っておくことが必要です。

圧迫面接はあくまでも応募者の反応やストレス耐性、臨機応変に対応できる能力があるかどうかを見ているに過ぎません。

面接官の意図が分かればNG行為をやってしまうことなく、冷静に対処できるのではないでしょうか?

誰も襲ってはこないと考えると楽になれる

圧迫面接を一度受けてしまうと、面接に対して恐怖心が生まれることがあります。

面接では堂々とした明るい姿勢がやはり好まれますから、ビクビクと怯えてしまうと今後の面接に影響がでてしまうこともあります。

恐怖心が大きい場合、「誰も自分を襲ってきて取って食べるわけではない。」と考えると楽になります。

これは、仕事で上司や先輩が怖いと感じる人にも効果的な考え方ですので、ぜひ覚えておきましょう。

面接対策として転職エージェントを利用しよう

圧迫面接だけでなく、面接はとにかく緊張して普段の力が出せなくなってしまうものです。

できれば本番前に面接対策をしておくと、不安感が減りリラックスして臨むことができます。

家族や知人などに面接官役をお願いするのも良いのですが、面接官は基本的には初対面の人です。

その意味では転職エージェントとの面談の方が疑似面談としては効果的です。

しかも、転職エージェントであれば、志望動機の話し方や話すときの癖や表情など「もっとこうした方が良いのでは?」と実践的なアドバイスをくれます。

転職エージェントのサービスは無料で利用できますから、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、圧迫面接のパターン別対処法と圧迫面接の対策として覚えておきたいことをご紹介しました。

減ってきてはいるものの、中途採用でもある圧迫面接は、いざというときに慌てないように適切な対処法を覚えておきましょう。