面接での第一印象を左右するスーツですが、誰にとってもこれがいいというものはなく、年齢によっても異なってきます。

年齢に合わないスーツを選ぶと、面接官にどことなく違和感を与えてしまうことにもなるでしょう。

そこで今回は、年代別スーツ選びのコツを男女に分けてご紹介していきます。

男性の年代別スーツ選びのコツは?

まずは男性のスーツ選びのコツをご紹介していきます。

年齢ごとに求められる人材像が変わってきますので選ぶスーツにも反映させるようにしましょう。

20代はフレッシュでフットワークの軽さがでるように

20代の転職活動では、まだ高いスーツを買えない人も多いでしょうし、明らかに高級そうに見えるのも20代では逆効果です。

活動的に動き回れるストレッチが効いたもので、シワになりにくい素材のものを選びましょう。

また、スーツ本体の値段よりも、シャツやネクタイとの組み合わせでフレッシュでフットワークが軽そうな印象を与えることが大切です。

シャツは白やブルー系、ネクタイも明るく爽やかな色味のものを選ぶようにするのがおすすめです。

30代は管理職候補も増えてくるから質にもこだわって

30代は仕事に慣れているのはもちろん、管理職候補としての募集も多くなります。

ストレッチが効いて動きやすい安価なスーツもたくさん売っていますが、この年代であれば生地の素材感など、質にもこだわりたいところです。

若者向けの細身スーツは下手すると、夜のお店で働く方のように見えてしまうことがあります。

細すぎず適度に体にフィットしたものを選ぶようにしましょう。

30代、40代向けのスーツショップに行けば専門的な知識を持った店員が丈やフィット感などアドバイスをしてくれますし、スーツの着こなし方も参考になります。

40代、50代で気を付けたいのは古臭さ

最近の40代、50代の方は若々しい印象でセンスを感じるスーツの着こなしをされる人が多いです。

しかし中にはバブルの時代の頃のセンスがいたるところに出ている方もいます。

それが悪いということではないのですが、「昔の栄光を引きずっていそう」「保守的な考えを持っていてチャレンジ精神がなさそう」と思われる場合もあります。

例えば肩幅がやけに広いスーツ、パンツのシルエットがゆったりしすぎていて裾の部分がだぼついているなどです。

また、無駄に貫禄がでるダブルのスーツも好ましくありません。

仕事の能力とスーツは関係ないとお思いかもしれませんが、転職活動ではやはり第一印象が大切です。

この世代の転職では面接官は年下も増えてきますから、見た目にもやはりこだわっておきたいところです。

女性の年代別スーツ選びのコツは?

続いて女性の年代別の選び方についてご紹介します。

女性は男性と比べて、仕事でスーツを着る機会が少ないという人も多く、色や形も豊富に合って迷いがちです。

こちらも年齢に合った選び方を心がけましょう。

20代後半以降はリクルートスーツでは違和感あり

第二新卒の転職活動であれば、新卒の就職活動時に購入したリクルートスーツでも良いでしょう。

最低限のビジネスマナーが備わっていることのアピールとして、ダークカラーのスーツと白シャツという王道の組み合わせでも問題ありません。

ただし、これができるのは20代前半までです。

20代後半以降はリクルートスーツでは「まだまだ仕事に慣れていません。」という感じが出てしまいます。

ダークカラーのスーツを選ぶならインナーをカットソーにするとリクルートっぽさが抜けます。

この世代におすすめは薄めのグレースーツ。

ベージュほど攻めていませんし、グレーの知的さと薄い色味を選ぶことで出る明るさがちょうどいいです。

キャリアウーマンぽさが出過ぎないようにスカートスーツを選びましょう。

30代なら落ち着きと品を意識して

30代にもなれば、大抵は社会人経験10年以上なので、フレッシュな印象よりも落ち着きと品をアピールしたいところです。

インナーにフリル付きシャツやレースがついたものを選ぶのは避けて、シンプルで洗練された着こなしを目指しましょう。

ダークカラーのスーツを選ぶなら、さりげないピンストライプが入っているなど少し個性があるものもおすすめです。

この年代ならベージュのスーツも着こなせますから、顔色に合うようであればチャレンジしてみても良いでしょう。

人によっては全くベージュが似合わないこともあります。

ただし、金融や教育業界などではダークカラーのスーツが基本です。

ご自身が応募する企業の社風を調べた上で選びましょう。

40代以降はスーツ以外を選んでも

30代半ばから40代以降であれば、ジャケットとタイトスカートの組み合わせなど、スーツ以外のものを選ぶのもありです。

ただし、アパレル系などでなければ上着はジャケットを着用するなど「きちんとした感じ」は必須です。

あくまでも上下がセットでなくても良いというだけで、転職の面接ですから失礼のない服装を心がけましょう。

また、スーツと言えばで、子供の受験や入卒園式などで着たものを着れないかと思う人もいるでしょう。

ベーシックなテーラードスーツなどであれば問題ないのですが、華やか過ぎるものは面接スーツとしてはふさわしくありません。

また、この年代からはリクルートスーツが見た目の年齢と合わずちぐはぐな印象を与えます。

久しぶりの転職活動で10年以上前に買ったリクルートスーツを引っ張り出してくるなどはやめて、年齢に合ったものを選ぶようにしてください。

40代、50代の女性管理職なら余裕と風格を印象付けよう

40代、50代で正社員の転職ともなれば、経験を活かして社員教育や管理職としての期待も高まります。

管理職経験がある女性であれば、ジャケットがノーカラーのスーツを選ぶのも良いです。

こなれた感じがでて仕事に対する余裕のようなものもうかがえます。

堅い業界でないことを前提としていますが、ノーカラーも選択肢としてはアリです。

ただし、ツイード素材のノーカラーはどうしても「子供の入園式に出席する母親」のように見えてしまいますので避けたいところです。

また、ノーカラーは人によっては老けて見えることもあります。

はっきり意見を言ってくれる家族などに見てもらって選ぶようにしましょう。

業界特性や好まれるイメージは転職エージェントに聞いてみよう

今回は年代別、男女別のスーツ選びのコツをご紹介してきましたが、大前提として「業界や企業の特性に合ったものを選ぶ」ことが大切になります。

それによってどんなスーツを選ぶべきかが異なってきますから、その意味でも企業研究は必須です。

自身が希望する業界特性や好まれるイメージが曖昧で分からないという方は、転職エージェントに聞いてみると良いでしょう。

その業界出身や業界に特化したキャリアコンサルタントが在籍しているケースも多いので、役に立つアドバイスをくれるはずです。

ぜひ活用してみてください。