職場の同僚が自分よりも早く出世した時、嫉妬してしまう人は少なくありません。

嫉妬心は必ずしも悪い感情というわけではありませんが、それがイライラにつながったり、周囲の人に当たってしまうなどの悪影響を及ぼすことがあります。

自分自身も精神的に追い込まれて辛いと感じることもあるでしょう。

しかし、その嫉妬心をバネに、仕事でも成果を挙げることができますし、自分らしい生き方ができるようになります。

嫉妬心を克服することで、自分のプラスにつながることが多いのです。

今回は、同僚の出世に嫉妬心を感じた時どのように気持ちをコントロールしていけばいいのか、ご紹介していきます。

なぜ嫉妬をするのか


まずはじめに、なぜ人は嫉妬してしまうのかを考えましょう。

自分とレベルが近い人が抜き出るから

人は、自分とレベルが近い人が成功した時、嫉妬心が生まれます。

例えば女性であれば、人気の女優さんやモデルさんに嫉妬心を抱くことはそうはないと思います。

なぜなら自分のとはかけ離れていてレベルが違うため憧れることはあっても嫉妬するということにはならないからです。

今まで同じレベルにいた人が、一歩前に言ってしまうと、なぜあの人だけ?と嫉妬してしまいます。

自分に自身がなく自分と他人を比べてしまうから

自分に自身がある人ほど、他人と比べる事は少ないでしょう。

他人と比べることによって、自分が人より劣っていると感じてしまい、嫉妬心が生まれてしまいます。

そういった、ネガティブな感情こそが、嫉妬を抱いてしまう原因です。

嫉妬心をコントロールするコツ

嫉妬するのは当たり前のことだと思う

嫉妬心を醜い感情だと思ってしまうと、自己嫌悪に陥ったり、余計に嫉妬心を拭い去ることができなくなります。

嫉妬するって当たり前の感情だと楽に受け止めることが必要です。

嫉妬は大人が持つ感情ではなく、純粋な子供でも持つものです。

例えば長男・長女などが、下の子が生まれたときに親からの愛情を一身に受けることができなくなり嫉妬するのを醜い感情だと思いますか?

親の愛情を独り占めしたいなんて、すごく可愛らしく微笑ましいとも思える人もいるかもしれません。

そんな視点で見てみると、同僚に嫉妬する自分自身を笑って受け止めることができます。

自分は自分の強みを持てばいい

同僚に嫉妬心を持つと、その人と同じ道で打ち負かしたいという気持ちが沸くかもしれません。

しかし、人と同じようなことをしても永遠に比べられるだけですし、ほんの少しのことで評価に差が出てしまうだけで嫉妬心を増幅させてしまいます。

同僚は同僚の強み、自分には自分の強みがあれば、嫉妬心を抱くことはないでしょう。

人にはない強みを探し、それを追及しようということにベクトルを向けてみると他の人のことが気にならなくなります。

自分は自分でひたすら自分の強みを磨いていけば、きっと誰にもマネできない、オンリーワンの人材になっているはずです。

同僚に対してきつく当たっていないか振り返ってみよう

同僚が出世したことに対して嫉妬心があると、同僚に冷たく当たってしまうことがあります。

恐らくそれは自分自身も周りも気づいていることでしょう。

客観的に見て決して良い光景ではないというのは分かるはずですが、どうしても態度に出てしまうというものです。

その場合は、その同僚と少し距離を置いてみることも必要です。

あからさまに避けるのではなく、必要最低限のことは関わるというスタンスを貫きましょう。

必要があれば関わると意識していれば、周囲も本人からもそれほど気づかれませんし、自分も楽です。

その代わり、関わるときだけは笑顔を忘れず、他の人と同じように接するのが大切です。

出世がすべて?稼ぐなら他の手立てもある


男性の場合は社会的地位や名誉に対して誇りを感じることが多いですから、出世は自己実現に欠かせない手段なのかもしれません。

しかし出世は稼ぐためのたった一つの方法ではありません。

出世した部長は毎日接待で忙しく、家庭を省みなかったことが原因で離婚し、慰謝料を払うのに苦労しているかもしれません。

平社員であっても、実は副業で多くのお金を手にしており、将来の不安を一切感じないで自由に生活できているかもしれません。

将来的にどちらが幸せかを考えたとき、出世がすべてではないと気づくことができるのではないでしょうか?

出世だけが目標になってしまっていると、常に嫉妬心を持ち続けて自分自身を苦しめてしまうことになります。

正当な評価が受けられていないと感じたら転職もアリだと思っておく

同僚の出世に対する嫉妬心を隠しつつ、自分の力を最大限に発揮していればいつか正当な評価を受けることができるはずと信じたいものです。

しかし、残念ながら、会社や組織というものは、必ずしも正当な評価を受けることができる場所ではありません。

自分がやれることはすべてやった結果、正当な評価を受けることができなかったら、そこはそういう会社なのだと割り切って考えておくことも必要です。

それには、まずは自分ができることをやりつくす必要はありますが、「そうなったら転職すればいい」と思っておくだけで気持ちが楽になります。

「この会社で絶対に出世することが自分の唯一の道だ!」と思っていると逃げ場がなく、精神的に追い込まれてしまいます。

そのような状態で良い仕事ができるとも思えませんから、逃げ道を用意しておきましょう。

転職エージェントに登録しておくと気持ちが楽になる

現職でやれることをやると同時に、やっておきたいことがあります。

それは、転職エージェントに登録することです。

転職エージェントに登録すると、様々な求人を見ることができますし、「世の中にはこんなに良い求人がある」ということが分かるはずです。

また、多くの業界や業種について知識を深めておいたり、いざというときに早急に動き出すことができます。

実際に転職したいと思える求人に出会ったら、転職を考えることもできますから、早めに準備しておくのに越したことはありません。

転職エージェントでは、転職フェアなどの転職イベントなども開催されることがありますから、足を運んでみても良いでしょう。

そんな風に具体的に転職の準備をしておくだけで、いつの間にか同僚が出世したことの嫉妬心など忘れてしまっているはずです。

そんなときに意外と良い求人との出会いがあるものですよ。

嫉妬心をうまくコントロール

いかがでしたか?今回は、同僚の出世に対して嫉妬を感じた時、嫉妬心をコントロールする方法ご紹介しました。

嫉妬心は当たり前の感情で、決して悪いことばかりではありません。

しかしそれが自分自身を追いつめるのであればぜひ克服していきましょう。