せっかく転職エージェントを利用するのであれば、転職エージェントでこそ知っている、そんな内容を聞くことが必要です。
面接で簡単に聞ける内容や、自分で調べてすぐわかることを聞いている時間があれば、転職エージェント独自の情報を手に入れることに注力しましょう。
それでこそ転職エージェントを利用するメリットがあり、自分一人で転職活動をするよりも内定の確率が高まるというものです。
そこで今回は、転職エージェントに聞きたい本当の内容をご紹介していきます。
条件や職務内容など求人票記載内容は大前提
求人票に必ず載っている、給与や福利厚生などの条件や簡単な職務内容など、「見れば分かる」内容を転職エージェントに確認するのは大前提として必要です。
なぜなら、求人票は紛らわしい言い回しや、応募者を募るためのセールス文句的な文言の記載も多く見られますから、それが事実かどうか確認しておく必要はあるからです。
転職エージェントしか持っていない情報を得ることが大切ですが、事実の確認という最低限のことはしておく心構えは持っておきましょう。
企業が本当に求めている人材像
転職エージェントは、企業と長く付き合いがあったり、採用担当と密接に連絡を取り合うなどして、企業が本当に求めている人材について知っていることがあります。
これは、求人票からはなかなか読み取れない内容なので、転職エージェントに聞くのが良いでしょう。
なぜ求人票から求める人材が読み取りにくいのかというと、一つには、求人には求める人材を限定できないと法律で決められているからです。
例えば、「若くて体力のある男性を募集」「明るい人を求む」などは性別や年齢、性格など人材を限定し、幅広い人に応募の選択肢が与えられないとして禁止されている言い方です。
もちろん、応募者を限定しないことで思わぬところから能力やスキルの高い人が現れるということはあります。
それでこそ限定しないことのメリットがあるのです。
しかし、本音を言ったらどうでしょうか?
企業の本音の希望とかけ離れた人材が応募してきても、形式的な面接はするかもしれませんが採用に至らないというケースは多くあるはずです。
企業が求める人材と応募者のスキルや能力に大きな差があることで、結局不採用になるのであれば、応募者にとって時間のロスになってしまいます。
企業側が応募者を限定しないことは必要ですが、自分が応募するときは、企業の求める人材像とある程度方向性がマッチしているのかを事前に判断することも大切です。
その方がマッチングが成立しやすく、応募書類も面接の時間も無駄にならず、効率的な転職活動ができると言えます。
企業が募集に至った経緯や、今どんな人を欲しているのか、企業の動向を知っておくことで応募するしないの判断もしやすくなることでしょう。
離職率や離職理由などネガティブな内容
離職率や辞めた人たちの離職理由など、ネガティブな内容はなかなか面接で聞くことは難しいかもしれません。
しかし、転職した後に続けられるかどうかを判断するためにも、非常に気になるポイントでもあります。
こういった重要かつネガティブな内容は、転職エージェントに聞くのが一番です。
業界や企業に精通している転職エージェントであれば、このような内容の詳細情報を持っていることもあります。
仮に持っていなかったとしても、応募者を知られることなく上手に聞き出してくれるはずです。
他にも、実際の残業時間や職場の雰囲気など、退職理由につながりがちな内容も聞いてみると良いでしょう。
働いてみたけれど思っていたのと違った、そんなギャップを避けるためには事前に不安を解消しておくことが大切です。
気になるけど直接聞けない、ということがあったら転職エージェントを頼るようにしましょう。
転職エージェントの得意分野や実績
転職エージェントの中には業界や職種に特化したエージェントがあります。
この場合はどの業界や職種に強いのか一目でわかるのが特徴です。
業界や職種はすでに決まっているなど、自身の転職活動の方向性が明らかな場合は効率良く活動ができるというメリットがあります。
一方、様々な業界や職種を扱っているオールラウンド型の転職エージェントもあります。
業界や職種を絞りきれていない人や、様々な選択肢から考えたいという人には良いのですが、このタイプのエージェントでもやはり得意分野や傾向があります。
ある程度得意分野や傾向を知っておくことで、転職エージェントから不本意な求人を紹介されるなどは避けることができるでしょう。
また、実際に気になる業界や企業があったら、その業界や企業に対して転職エージェントがどれぐらいの転職を成功させてきたのかなど、実績について確認しておくと良いです。
実績があまりないのであれば、場合によっては別の転職エージェントを利用した方が良い場合もあります。
キャリアコンサルタントの経歴
転職エージェントに登録すると、担当のキャリアコンサルタントやアドバイザーがつきますが、この人たち自身の経歴についても聞いてみても良いでしょう。
もちろん、社歴が長い人が必ずしも優秀なコンサルタントというわけではありません。
経験が少ないからこそ熱心に対応してくれ、結果的に良い求人に巡り合えるということもあります。
ただ、いつも惹かれない求人を紹介してくるとか、知りたいことがあって質問しても的確な返事が返ってこない、そんな場合は担当のスキルが応募者が求めるレベルに達していない、もしくは相性が合わず自身の考えが伝わっていないなどが考えられます。
そんなとき、キャリアコンサルタントの経歴は一つの目安になります。
経験を重ねることで相手の希望を読み取れる力が養われていくというのはありますし、キャリアコンサルタント自身の実績を確認すると、得意不得意がわかるかもしれません。
満足の行くサービスが受けられない、何となく違うなと思ったら担当を変えてもらうようにしましょう。
双方がかみ合わないまま転職活動を続けていっても良い結果は生まれません。
担当を変える、転職エージェントを変えるのは決して悪いことではありません。
自分に合う担当や転職エージェントを見つけるのも、転職を成功させるためのポイントです。
最後に
いかがでしたか?今回は、転職エージェントに聞きたい本当の内容をご紹介しました。
転職エージェントには本当に聞くべきことを聞くことで、実際に使える再現性の高い情報を手に入れることができます。
結果的に、転職活動がスムーズにいき、転職も成功しやすくなることでしょう。
転職エージェントを利用される際はぜひ参考にしてみてください。