前職での業務内容や転職先で活かせるスキルがあるかなど、応募者の詳細な仕事の能力については職務経歴書から読み取ることができます。

履歴書より職務経歴書が大事、そう考える人事担当者は多いです。

確かにそうかもしれませんが、それは履歴書が正しく書けていてこそ。

基本情報が記載されている履歴書が正しく書けていなければ、常識がないというレッテルを貼られてしまうという問題に発展します。

ところが、履歴書が正しく書けていない人は転職組でも一定数います。

百歩譲って新卒なら許せても、転職組でこのミスは許されないかも…と常識を疑われてしまうこともあります。

今回は、転職組が送った仰天履歴書NG例と、意外とやりがちな失敗例をご紹介していきます。

まさかの転職組で?仰天履歴書NG例

社会人経験がある転職組であれば、基本の応募書類である履歴書ぐらい書ける…そう思いきや、驚くミスをしてしまう人がいます。

転職組にもあった、仰天履歴書NG例をご紹介します。

消えるボールペンで記入してある

割合としてはかなり少ないですが、実際に何度か見かけたことがある「消えるボールペンで書いた履歴書」。

消えるボールペンというのは、ボールペンなのに消しゴムで消すことができるという、画期的な文房具のことです。

普段のちょっとしたメモや自習ノートなどに使うのには非常に便利なペンなのですが、社会人なら正式な書類に使うべきでないと思っておきたいところです。

しかし、まさかの転職組でもこれをやってしまう人がいるのですから、少々残念な気がします。

郵送時の摩擦などで内容が消えてしまったらどうするのでしょうか?

修正液で修正してある

履歴書を手書きにしてある場合、多くの文字を書くわけですから、書き間違いをしてしまうとショックですよね。

履歴書の紙が勿体ないということもありますが、また一から書くのは労力が必要なことです。

ただ、だからと言って修正液で修正してあるのはいただけません。

修正液で消してあるということは、極端なことを言えば誰かに改ざんされた可能性もあるということです。

そしてそもそも、大事な書類を修正液で簡単に修正しようと考える適当さと、詰めの甘さがばれてしまいます。

場合によっては「この会社に本当に来たいのかな?」と、熱意すら疑われてしまいます。

たった一文字であっても、人事担当者が見ればわかります。

大変かもしれませんが、書き間違いをしたら新しい履歴書に書き直すようにしましょう。

よく間違えてしまうという人は、薄く鉛筆で下書きをし、その上からペンで書きなおすようにしましょう。

その場合は、必ず下書きを消すことと、ペンが完全に乾いてから消すように気をつけましょう。

履歴書の写真がカジュアルな私服

アパレルや美容系など、あらかじめ履歴書の服装は私服で、など指定されている場合はもちろん私服でOKです。

ただ、一般企業や施設などに送る履歴書の写真が私服で撮られている、それもかなりカジュアルな装い、ということが実際にあります。

写真ですから、上下スーツを着る必要はありません。

ただ、ジャケットを羽織るぐらいはして撮影しましょう。

特に多いのが技術職や飲食業など、実際の仕事で制服や作業着着用が義務づけられる職種です。

事務や営業職ではそうはありませんが、意外と書類に弱い傾向にあるのがこれらの職種です。

もちろん、写真が私服でも全然かまわない、と考える人事担当もいるのかもしれません。

ただ、相手がどんな考え方をしているのか分からない以上、誰が見ても恥ずかしくない写真を履歴書には載せる必要があります。

場合によっては常識がない人だと判断され、書類選考で落とされてしまうことも考えられるからです。

社会人経験が豊富なはずの転職組でも意外とやりがちな履歴書の失敗

仰天するまではいかなくても、意外とやりがちな履歴書の失敗というものもあります。

先ほどまでご紹介した内容がレアケースであるとすれば、ここからは「たまにいる」ぐらいの失敗です。

意外とやりがちという点では、実はこちらの方が気を付けるべきポイントかもしれません。

経歴の社名や資格名が正式名称ではない

履歴書の職歴欄に前職を記入する際に法人名を省いて書いている人がたまにいます。

株式会社、社会福祉法人などは省かず正式名称を書くようにしましょう。

また、㈱などの省略も基本的には避けるべきです。

気にしない人も多いのですが、省略が気になる人もいます。

履歴書や職務経歴書は、超重要書類と位置づけて書くようにすれば、おのずと省略することはなくなるでしょう。

また、資格名なども同じです。

簿記2級、自動車免許など、一般的に呼ばれる名称を使うなど、正式名称で書かれていないことがよくあります。

知人や友人に資格を説明するのではありませんから、しっかりと正式名称を書くようにしましょう。

趣味系の資格ばかりで仕事に役立つ仕事が書かれていない

常識がないとまでは言いませんが、仕事に全く関係のない趣味系の資格や検定などで履歴書の資格欄が埋まっている人を見るときがあります。

空欄は不安なのかもしれませんが、少しでも仕事に関係のある資格を書くようにしましょう。

同様に、英検3級など、あってもスキルの証明とはならないレベルのものも、できれば書かない方が良いでしょう。

反対に、仕事とは関係なくても、自動車免許については触れるべきです。

通勤手段に関係してくることもありますし、突発的に社用車での外出を依頼されるケースもあります。

自動車を使うことが前提の仕事についても、当然ながら書くようにしましょう。

不安がある人はプロに添削を頼もう

今回ご紹介した内容を、「今まで普通にやっていた。」という人は、企業によっては常識がないと思われてしまうことがあります。

少しでも不安があるのであれば、応募前にプロに添削してもらいましょう。

転職エージェントに登録すれば、職務経歴書だけでなく、履歴書についても添削をしてもらえます。

添削を受けることで、やりがちなミスがないか、誤字脱字などがないかも見てもらえるので、安心して応募することができます。

その際、添削を丸投げするのではなく、指摘された内容がどんなことなのかはしっかりと覚えておくと、今後の転職活動にも活かすことができます。

最後に

いかがでしたか?今回は、転職組が送った仰天履歴書NG例と、意外とやりがちな履歴書の失敗例をご紹介しました。

企業や人事担当者によって許容範囲が違うことはありますが、転職を成功させたいなら、もっとも厳しい視点から履歴書を作成することが大切です。

そうでなければ、せっかくの転職チャンスを失ってしまうことにもなりかねません。

履歴書の基本についてもう一度振り返ってみましょう。