面接は面接会場に入ってからが勝負ではなく、会社に一歩足を踏み入れたところからがスタートです。
受付をしてくれる人や他の社員たちは面接官ではないかもしれませんが、後ほど面接官から面接以外の場での印象を聞かれることもありますから気を抜けません。
また、緊張の面接が終わった面接終了後の立ち振る舞いも見られています。
受付や終了時に気を付けたいことはどの業界や業種の面接にも共通していますから、マナーぐらいわかっているという人も今一度確認しておきましょう。
目次
面接の受付時に気を付けたいこと
まずは面接の受付時にどんなことを注意すれば良いのかについて、そのポイントをご紹介していきます。
訪問時間について
企業への訪問時間は早ければ良いと思われがちですが、他にも応募者がいて順番に行われていることも多くあります。
あまりに早く到着しても待合室がないなど、企業の社員に負担をかけることになりますから早過ぎる訪問も厳禁です。
予定の5分前ぐらいを目安に就くようにするのが一般的です。
当然遅刻はあってはならず、万が一交通事情などで遅れる場合は必ず連絡を入れましょう。
服装や持ち物のマナーについて
寒い日などスーツの上に上着を着ることはあるでしょうが、上着は入り口で脱いで二つ折りにした状態で持ってから受付をするのがマナーです。
雨の日の傘などもしっかり畳んだ状態で傘立てを使わせていただく、できれば折り畳み傘にしてビニール袋に包み、鞄に入れておく方がスマートです。
携帯電話の電源はマナーモードではなく切っておくのがマナーです。
書類はあらかじめ出しておく
受付で提出するように事前に指示がある書類などがあれば、受付の人を待たせて慌てることのないようあらかじめ出しておくようにしましょう。
貴重な時間を使って面接の機会を設けてくれているのですから、できる限り相手に時間を取らせないようにするのが社会人としての基本です。
提出予定がない書類であれば出しておく必要はありません。
話しかけられるのを待っているのは残念な人
企業によっては受付がなく、入ってすぐに職場につながっているところも多くあります。
その場合にたまにいるのが、自分から挨拶をするのではなく「何か御用ですか?」と話しかけられるのを待っている人です。
職場が非常に忙しく対応に追われている職員ばかりだと、気づいてもらえるまでぼーっと立っている人もいます。
職員が対応してくれるまで待つにしても、まずは自分から挨拶するのが社会人として基本です。
転職組の面接でも受け身姿勢が身についてしまっている人はいますから、気を付けるようにしましょう。
要件を的確に伝えることを意識しよう
職種などによって面接対応者が異なることもあり、何の募集案件の面接なのか社員全員が把握しているとは限りません。
氏名と面接予定であること、さらに募集職種と面接対応予定者の名前まで的確に伝えるようにしましょう。
間違っても「面接に来たのですが…。」と、相手がすべて分かっていること前提の話し方や質問をさせるような受け身の姿勢はしないようにしましょう。
要件を伝えたら、後は指示がありますのでそれに従って面接の時間を待つようにします。
気が緩む面接の終了時も気をつけよう
続いて、面接が終了した後の立ち振る舞いについての注意点をご紹介していきます。
緊張の面接が終わった直後だからこそ素がでやすい場面です。気を引き締めていきましょう。
面接官だけでなく他の社員にも挨拶を
面接が終わったら面接官にお礼を言って去るのは当たり前ですが、職場の職員たちにもきちんと挨拶をして帰りましょう。
面接部屋を出たら職員たちを一瞥することもなく黙って帰る人は意外と多いですが、どことなく感じが悪い印象を受けます。
面接が行われているということは、職員たちにとっても同僚になる可能性があるのですから興味を持って実は応募者を見ている人も多いです。
採用後に一緒に働く可能性もあるのですから、失礼のないようにしましょう。
ドアがある場合は勢いよく閉めないこと
面接部屋を出るときはもちろんですが、職場を通って外に出るようなつくりになっている建物の場合、ドアがあれば静かに閉めるようにしましょう。
ビジネスの場でも、意外と多いドアをバタンっと勢いよく閉める人ですが、気になる人にとっては非常に気になる要素です。
自分が気にしないからと言って気遣わないのは大人として残念です。
職場の人が仕事をしている邪魔にならないよう、そっと音を立てずに閉める配慮が必要です。
会社を出るまでは携帯電話を気にしない
近年はSNSの普及などもあり、片時も携帯電話を手放せない人が増えてきました。
面接終了時の注意としては、会社を出るまでは携帯電話の電源を入れずにおきたいという点です。
新卒の若い方だけでなく転職組でも見られる残念な光景としては、単に面接部屋を出ただけで携帯電話の電源を入れ、うつむいて画面を見ながら会社内をウロウロしている人の姿です。
スーツを着ているので面接後だと丸わかりなのですが、決して褒められた姿ではありません。面接部屋の外であっても、いつどこで応募する職場の人が見ているとも限りません。
携帯電話を見るのが癖になっている人が多いですが、公共の場であることを忘れずにぜひ注意しましょう。
訪問先の喫煙所を利用して煙草を吸わない
煙草を吸う人は、緊張状態から解放されたご褒美に一服したくなるかもしれません。
しかし、訪問先企業の喫煙所を利用するのは絶対にやめましょう。
そこで面接官にバッタリと会ってしまったら気まずいことこの上ないです。
さらに気づかないフリをして去ろうものなら面接でのアピールをすべて吹き飛ばすほどの悪印象を与えてしまいます。
そもそも喫煙に関しては人によって許容できる度合いが違いますから、煙草を吸っている事実すら知られないに越したことはありません。
面接時の注意事項は転職エージェントに確認を
受付時や終了後に限らず、面接当日に気を付けなければならないことは山ほどあります。
社会人経験がある転職組ですが、意外と忘れがちなこともありますからおさらいは必要です。
業界や職種によって特筆すべきことがある場合もありますから、詳細は転職エージェントに確認しておくと確実です。
業界や企業の内情に詳しい転職エージェントであれば、的確なアドバイスをくれることでしょうから、ぜひ活用していきましょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、面接の受付時、終了時に焦点をあてて気を付けたい点をご紹介しました。
面接そのものはもちろん大切ですが、前後の時間も気を抜けません。
特に転職組は新卒と違ってマナーなどは「できて当たり前。できなければ減点。」と感じる人も多いですから、完璧な対応を心がけたいものです。
面接当日の参考にしてみてください。