転職活動を始めると、とにかく応募をしなければ活動をしている実感が沸かないかもしれません。
しかし、応募前にまずしっかりとやらなくてはならないのは企業研究です。
なぜなら、企業研究なしには魅力的な応募書類も、面接での人事担当者の心を掴む受け答えもできないからです。
意外にも企業研究をおろそかにしたまま応募をし撃沈する人、運よく内定をもらっても入社後にギャップを感じて「こんなはずではなかった。」と愚痴をこぼす人が多いのです。
そこで今回は、企業研究に必要な情報収集術についてご紹介していきます。
失敗例とともにご紹介しますので、ご自身の情報収集方法が適切かどうかを確認していきましょう。
目次
意外とやりがちな情報収集失敗例
まずは転職活動中に意外とやりがちな情報収集をご紹介していきます。
それぞれのデメリットを考えていくようにしましょう。
企業HPだけで情報収集を行う
企業のホームページには基本となる情報や取組みなどが載っていて、企業によってはかなり力を入れている内容の濃いホームページを作成しているところもあります。
ホームページを見るのは企業研究の基本で手軽な方法ですから、情報収集には適しています。
ただ、企業HPは広く一般公開されているものですから、マイナスな情報は基本的に載せることはありませんし、企業情報の詳細は確認することができません。
これだけでは足りないと思っておきましょう。
人から聞いた意見や噂を鵜呑みにする
家族や知り合いが「あの会社いいらしいね。」と言っているのを聞いて信じ切ってしまう人がいます。
しかし、良い会社というのは誰にとっても良い会社とは限りません。
仕事に何を求めるのかが人によって違う以上、自分以外の人の単なる感想に過ぎません。
情報の一つとして第三者の意見を聞いておくのは良いことですが、他人の意見や噂を鵜呑みにして応募する、なんてことはやめましょう。
実際に働くのは自分なのですから、他人視点での評価はあくまでも参考程度にとどめておくのが良いでしょう。
1人で情報収集を行う
転職活動はときに孤独なものですが、1人で情報収集をするのも注意が必要です。
なぜなら人は多角的な情報を集めているようで、自分の見たいものしか見ていないことがあるからです。
気になる企業があったら、企業の応募を後押ししてくれるだけの材料を探す、それ自体は悪くはないのですが、悪い面も見るようにしないと入社後に後悔します。
1人での情報収集は視野が狭くなってしまいがちなので、より多くの情報源を確認するようにしましょう。
求人票の記載情報だけで判断しようとする
転職活動をするときに企業の求人内容を確認するのは必須ですが、ろくに企業研究もせず求人票の記載情報だけで応募しようとする人がいます。
求人票の内容はあくまでも最低限の給与や待遇などが記載されているだけで、詳細の仕事内容や企業の特性についてはほとんど読み取ることができません。
また、求人票によっては応募者をより多く募るために期待させるような内容が書かれていることもありますから注意が必要です。
覚えておきたい情報収集術
情報収集はできる限り多くの情報源を利用するということと、情報から読み取れるものを自分の価値観に落とし込むという作業が必要になります。
具体的にどんな情報収集方法があるのでしょうか?
転職口コミサイト
転職口コミサイトでは、実際にその職場で働いたことがある人の声を聞くことができます。
個人を特定できないため正直な意見を聞けるというメリットがあります。
ただ、世の中のすべての企業の口コミを見ることはできませんし、その人がたまたま適性がなかったということも考えられます。
同じようなことを指摘している人が多いなど、参考になりそうな情報は拾い上げるというスタンスで見るようにしましょう。
IR情報、会社四季報など株主向けの情報から見る
IRというのは投資家向けの企業情報の公開のことで、決算報告などから財務状況や経営状態を見ることができます。
上場企業であれば企業HPにIR情報と書かれた項目があるはずです。
また、会社四季報や就職四季報などの本も、投資家向けの情報が記載されていますが企業研究にも利用できます。
経営状況などの他にも、業績予想や記者目線の厳しい指摘なども書かれています。
どれも客観的な情報を得るのに最適ですが、IR情報は上場企業のみ、四季報に掲載がないという企業もありますから、すべての企業に使えるわけではありません。
転職フェア、合同説明会などで企業の生の声を聞く
転職フェアや合同説明会などは調べてみると意外と多く開催されていますから、積極的に足を運ぶと良いでしょう。
企業の人事担当者などが来ていますから、企業の生の声を聞けるというのが大きなメリットです。
ポータルサイトや転職エージェントのHPなどから開催情報を得ることができます。
フェイスブックにツイッターなどをチェック
近年急速に浸透したSNSの利用ですが、企業側もフェイスブックやツイッターなどを使って採用活動を行っていることがあります。
タイムリーで外出中なども情報を得ることができるという利便性がありますから、気になる企業があればSNS活動をしていないか確認してみても良いでしょう。
客として商品やサービスを利用する
労働者目線でも投資家目線でもないですが、非常に有効な方法が客として商品やサービスを利用してみるということです。
客への対応や商品へのこだわりなどから、企業理念や職員の質を読み取ることができます。
どんな大企業であっても客の視点に立てない企業に入りたいと思うのか、自分の価値観と照らし合わせて考えてみるのも良いでしょう。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは転職支援のプロですから、業界や企業内情に精通しており応募者が知りたい情報を得るのに適しています。
企業の採用担当と直接やりとりすることで、一般公開されていない掘り下げた情報を得ることができるのが大きな強みです。
離職率や待遇など、聞きたいけれど面接では聞きにくい情報もうまく聞きだしてくれますから、転職活動を失敗したくないなら利用すべきでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、転職活動に必要な情報収集術についてご紹介しました。
企業研究をしっかりと行っておくことで内定を引き寄せ、転職後にもギャップが少なく長く続けることができます。
本当の意味での転職成功をさせるためにも、情報収集術を身につけておきましょう。