転職活動をしていても、面接で緊張してしまいうまく自分のアピールができない、頭が真っ白で何を話したか全く覚えていない、という方はいらっしゃるでしょう。
普段からあがり症だという方はなおさら、その克服は容易ではないです。そこで今回は、あがり症の方が転職活動中の面接で緊張しないために心にとめておいて欲しいことをお話していきます。
目次
まずは何よりゆっくり話すことを心がける
人前で話すと緊張してしまうという方の多くは、やたらと早口になる傾向があります。
早口になるということは相手が聞き取りにくいだけでなく、自分の考えもまとまらないうちに次々に言葉を発しないといけないため、ますます自分が何を言いたいのか分からないという状態に陥ってしまいます。
まずは何よりゆっくり話すことを心がけましょう。ゆっくりと言っても一文字一文字を伸ばして発するのではなく、単語と単語の間隔を丁寧に取るような、言葉を選ぶ話し方をすると言い換えても良いかもしれません。
例えば「わーたーしーはー」ではなく、「わたしは…〇〇と…申します」のようにです。
参考になるのは政治家が会見などで重要な事象を国民に向けて話しているときの速度です。
国会答弁などでは大きな声で威圧的に話したりしますが、そのようなときではなく、「国民向けに」丁寧な説明を行っているときが参考になります。
背筋を伸ばし、前を見て、ゆっくりと言葉を選んで話しているのがわかると思います。
ゆっくりと話すことによって、話している自分自身の頭の中も整理されてきて、段々落ち着きを取り戻してきます。ゆっくりと話すということは想像以上に大切なことなのです。
言葉を噛んでも慌てない
勘違いしてほしくないのは、面接はスラスラと噛まずに話すことが目的ではありません。
面接官は応募者のありのままの考えや人柄を知りたいと思っているのであって、スラスラ話せたから合格!なんてことにはならないのです。
言葉を噛むと余計に慌ててしまい緊張を加速させてしまう人がいますが、噛んでしまっても全く問題ありません。もう一度言い直せば良いだけの話なのです。
緊張を前向きに捉える
面接では初めて会う人とばかり話をすることになります。相手が複数人であることも多いでしょう。そんなときに緊張するのは当たり前のことであり、むしろ全く緊張しないという人の方が少数なのです。
しかし、緊張している方が人はエネルギーを使うので、いつも以上に熱い想いを伝えたり自分の良いところを発揮できたりすることもあります。緊張は当たり前、むしろ緊張した方が良いのだと前向きに捉えるようにしましょう。
緊張しているのはすごくわかるけれど、一生懸命に熱意を伝えようとしてくれているという人のほうが、面接官に好印象を与えるということは非常によくあることです。
ここだけが企業ではないと思うこと
特に希望の順位が高い企業だと、この面接に絶対に受からなければこの世の終わりのように、「ここしかない!」という気持ちが強すぎてしまうことがあります。
その企業への熱い想いを持つことは大切なことなのですが、自分へのプレッシャーが大きくなりすぎてしまうと逆効果です。緊張が力みに変わると、伝えたいことも伝えられなくなってしまいます。
たとえ希望順位が高い企業であっても、他に企業はいくらでもあるのだと、どこかで客観的に捉える冷静さを持つことが大切です。少し肩の力が抜けているぐらいの方がありのままの自分を伝えることができます。
客観的に自分を見るようにする
よく、舞台に上がるときに観客をじゃがいもだと思えなどと言われることがありますが、そのようにイメージを持つことは緊張に有効に働くことがあります。
面接の場合に面接官をじゃがいもだと思っても良いのですが、私がお勧めするのは自分を客観的に違う場所から見るということです。
イメージは自分が優待離脱しているところです。優待離脱をしたことなくてもイメージは何となく沸くのではないでしょうか。
少し離れたところから自分を見つめるイメージを持つことによって緊張しすぎている自分から少し冷静になれるはずです。
「あ、自分は今、緊張しすぎて言いたいことが言えていないな」という風に客観的に自分を修正できるようになります。
誰もあなたを襲ってこない
面接で緊張しすぎて、心臓がバクバクしてしまうなんてことがあるかもしれません。ある意味怯えているかのような状態ですね。
でも、誰もあなたを取って食おう、襲ってけがをさせてやろうなどと考えていません。何をそんなに恐れる必要があるのかと、少し自分を笑ってあげるぐらいがちょうどいいです。
できる準備はしておこう
緊張しがちな人は、可能な限り準備をしておくことで落ち着くということはあります。例えば面接であれば、どこの企業でも聞かれるようなことはあらかじめ準備しておきましょう。
例えば、自分の趣味や前職でやってきたことなどはどの企業相手でも変わらないでしょう。聞かれたときにどのように話し出すかなども用意しておくと安心できるかもしれません。
ただし、それに頼りきってはいけません。用意しておいた回答と全く関係のない質問をされてパニックになってしまうかもしれませんから。
あくまでもその準備は自分が安心するためのものであって、面接を切り抜けるために必須なものではないと考えるようにしましょう。
キャリアコンサルタントで練習する
転職エージェントに登録すると、担当のキャリアコンサルタントがつき、カウンセリングを兼ねた面談を行うことがあります。初めて会う人と接する良い機会ですから、その機会に面接時の練習をするのも手です。
相手が業者で自分は顧客などという風に思うのではなく、自分の強みをアピールする面接官だと思いましょう。
そのあと、自分の希望や想いをキャリアコンサルタントにきちんと伝え、今後の転職活動のサポートをしてもらう流れとなります。
最後に:緊張しても大丈夫!笑顔を見せよう
いかがでしたか?あがり症で面接で緊張してしまう人が心にとめておいた欲しいことをお伝えしてきました。面接で緊張することは決して悪いことでも、マイナスに働くことばかりでもありません。
多少緊張しているぐらいの方が、ほんの少しの心がけで強い力となって面接官へのアピールにつながるものです。
恐れず、力み過ぎず、客観的に自分を見つめ、面接で笑顔が出せたら一番です。笑顔こそが最強のアピールポイントになりますよ。